肘関節の痛み
1、テニス肘(外側上顆炎・内側上顆炎)
テニスをする人に多く発症するテニス肘。
テニスでラケットを振る動作(ストローク)をやりすぎて、 肘に痛みが出る症状です。
痛みの出方が肘の外側に出る方は上腕骨外側上顆炎と言います。
バックハンドストロークのやり過ぎで発症する為、別名 バックハンドテニス肘と言います。
また、肘の内側が痛む場合は上腕骨内側上顆炎と言い、フォアハンドストロークが原因で発症するので、別名フォアハンドテニス肘・野球肘・ゴルフ肘とも言います。
テニス肘は繰り返しテニスをやる事により、前腕の筋肉に疲労が溜まり、張りが慢性的に続いて上腕骨に付く腱が引っ張られて付着部周辺が微小断裂し、炎症を起こしているケースが多いです。
しかし、テニスを全くやらない中年女性にも多くみられる症状です。
テニス肘の多くはスポーツをしたり、手を使わなければ痛みは出ません。
痛みの出る間は出来るだけ手を使わないよう安静にし、筋肉の疲れを和らげ、腱に掛かるストレスを解放してあげる事が重要です。
より早く改善されたい方は適切な施術を受けられる事をお勧め致します。 お気軽にご相談下さい。
2、野球肘(内側上顆炎)
野球のピッチャーに多く発症する野球肘。
小・中学生に多いのですが、成人にもみられます。
野球の投球動作で腕を振る動作をやりすぎて、肘に痛みが出る症状です。
肘の内側が痛む事が多く上腕骨内側上顆炎と言い、 ゴルフ肘・フォアハンドテニス肘とも言います。
野球肘は尺側側副靭帯と呼ばれる靭帯が投球動作のやり過ぎにより、骨への付着部周辺が部分断裂をお越しています。
また、成長期の場合は靭帯の部分断裂の変わりに、内上顆と言う骨の出っ張り部分の成長軟骨が障害されている事もあります。
最初の痛みは投球時のみ出るので、その時点で早めにケアをして上げる事が重要です。
野球肘の多くは野球をしたり、手を使わなければ痛みは出ません。
痛みの出る間は出来るだけ手を使わないよう安静にし、適切な施術により筋肉の疲れを和らげ、腱に掛かるストレスを解放してあげる事が重要です。
大会等で時間が無い方は間に合う様にベストを尽くします。お気軽にご相談下さい。
その他 外傷・整形外科的疾患が原因
・変形性肘関節症
・離断性骨軟骨炎(野球肘)
・肘頭滑液包炎
・内側側副靭帯損傷
・肘頭疲労骨折
・内側上顆骨端核障害・・・など。
前腕 ・ 手の痛み
1、腱鞘炎
一般的に腱鞘炎は手首に出る方が多いです。
タオルを絞ったり、手首を動かした時などに痛みが出ます。
筋肉の両端の骨に付着する部分が線維性のひものようになっていて、腱と言います。
そのひもを包んでいるストローの様な物が腱鞘です。
腱鞘の中を腱が通っています。(自転車のブレーキワイヤーをイメージして下さい)
腱鞘炎は、手首の同じ動作を繰り返すなどして、腱が腱鞘の中を行ったり来たりを繰り返すと腱鞘の中にある油の様な役目をする滑液と言うものが入っているのですが、この滑液の量が足りなくなり、油切れの様になり、腱と腱鞘が擦れて炎症を起こしてしまい痛みが出るのです。
また、妊婦さんや出産後、更年期によるホルモンのバランスの崩れから 出る場合もあります。
腱鞘炎は、腱が引っ張られている状態は痛むので、施術により周辺の筋肉の緊張を緩め、腱鞘の中が広がる様にたるみを出来る様に調整し、腱と腱鞘の摩擦を減らし痛みを軽減していきます。
2、手根管症候群
腕から手先にかけてある正中神経が手首にある横手根靭帯に締めつられ炎症が起こる事が考えられますが、
妊娠・出産期・更年期の女性などホルモンのバランスが崩れた事によるむくみによる原因も考えられます。
また、デスクワークでパソコンで手首の使い過ぎで出る方も増えています。
いずれも炎症を鎮めて神経が圧迫を受けないような調整が必要です。
その他、手のしびれは糖尿病の方や脳梗塞などが原因で出る場合もあるので、舌がもつれるような感じや呂律が回らないような感じの方は要注意です。
手のしびれは、しびれの度合いに関係なく放置せずに適格な対応が必要です。
その他 外傷・整形外科的疾患が原因
・槌指(つちゆび)
・ガングリオン
・末梢神経断裂
・ギオン管
・キーンベック症(月状骨圧痛)
・三角骨圧痛
・母指CMJ症
・コリース骨折
・舟状骨骨折・・・・など。